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ためらわないで!でかい口内炎で病院へ行くべきサイン
口の中にできた、大きくて深い口内炎。激しい痛みに耐えながら、「いつか治るだろう」と我慢してしまっていませんか。しかし、通常とは明らかに違う「でかい口内炎」は、体が発する危険信号であり、セルフケアで対処できる範囲を超えている可能性が高いです。放置することで、さらなる苦痛を招いたり、重大な病気を見逃したりするリスクもあります。ためらわずに専門医の診察を受けるべき、明確なサインを知っておきましょう。まず、判断基準となるのが「大きさ」と「治癒期間」です。一般的に、口内炎の直径が1センチメートルを超えている場合や、二週間以上たっても治る気配がない、あるいはむしろ悪化している場合は、迷わず受診を検討してください。通常の口内炎(アフタ性口内炎)は、大きくても数ミリ程度で、一週間から十日ほどで自然に治癒に向かいます。この範囲を大きく逸脱している時点で、それは「普通ではない」状態です。次に、「数」と「場所」も重要なサインです。大きな口内炎が一つだけでなく、複数同時にできている場合や、一度治っても、またすぐに同じような場所に繰り返しできる場合も注意が必要です。これは、単なる疲労や栄養不足だけでなく、全身性の疾患が背景に隠れている可能性を示唆しています。また、唇や頬の内側といった典型的な場所ではなく、歯茎や舌の縁、口の天井(口蓋)などにできた治りにくいものは、より専門的な診断を要します。そして、口内炎以外の「付随する症状」の有無も確認してください。例えば、口内炎と共に発熱や全身の倦怠感がある、リンパ節が腫れている、口の中だけでなく目や皮膚、陰部などにも異常が見られるといった場合は、ベーチェット病などの自己免疫疾患の可能性も考えられます。これらのサインが見られたら、受診すべき診療科は、まず「歯科」または「口腔外科」です。口の中の専門家として、的確な診断と治療を行ってくれます。必要に応じて、耳鼻咽喉科や内科、皮膚科など、他の診療科への紹介もしてくれるでしょう。でかい口内炎の激痛は、我慢しても良いことは一つもありません。それは、あなたの勇気ある決断を待っている、体からの必死のメッセージなのです。