私は先日、人生で最大級に痛い下唇の口内炎を経験しました。始まりは、仕事が立て込んでいたある日の昼食時でした。急いで牛丼を掻き込んでいた際、不注意にも下唇の裏側を思い切り噛んでしまったのです。その瞬間は一瞬の激痛と共に出血しましたが、すぐに止まったのでそれほど気にしていませんでした。しかし、二日後、噛んだ場所が小さな白い点になり、三日目には五ミリほどの立派な潰瘍へと成長しました。そこからの生活はまさに苦行でした。まず、朝起きた瞬間に口を動かすだけで、下唇が引きつるような痛みを感じ、洗顔後のタオルが少し触れただけでも飛び上がるほどの衝撃が走りました。一番辛かったのは食事の時間です。大好きな醤油ベースのラーメンも、スープを一口啜るだけで傷口を針で刺されたような痛みに襲われ、結局その日は冷めたお粥を啜ることしかできませんでした。仕事中の会話も億劫になり、なるべく下唇を動かさないように腹話術のような話し方になってしまい、周囲からも心配される始末です。五日目には痛みのピークを迎え、鏡を見るたびに広がる白いクレーターに絶望していましたが、このままではいけないと思い、薬局でパッチタイプの治療薬を購入しました。患部を保護することで直接的な刺激が遮断され、それだけで随分と心が軽くなったのを覚えています。それと並行して、ビタミン剤を摂取し、夜は十時には就寝するという徹底した養生生活を送り始めました。すると七日目あたりから痛みが和らぎ、八日目には潰瘍が徐々に小さくなっていくのを実感しました。十日目にはようやく痛みから解放され、普通に食事をすることができる喜びを噛み締めました。この十日間で痛感したのは、健康な粘膜がいかに重要かということです。たった一つの小さな傷が、これほどまでに生活の質を下げるものだとは思いませんでした。以来、私は食事をゆっくり摂ることと、夜更かしを控えることを誓い、今でも鏡で下唇の裏をチェックする習慣が続いています。
つらい下唇の口内炎と向き合った私の十日間