医療
-
食べ物や飲み物が原因で舌に黒いシミができる?
舌にできた黒い点が、実は日々の食生活に原因があるとしたら驚くかもしれません。病気や怪我ではなく、食べ物や飲み物に含まれる色素が舌に沈着し、シミのように見えるケースは決して珍しいことではありません。私たちの舌の表面は、絨毯のように糸状乳頭という無数の小さな突起で覆われています。この突起の間に、色の濃い食べ物や飲み物の色素が入り込み、付着することで、舌が黒っぽく見えるのです。特に、コーヒーや紅茶、赤ワインといったタンニンを多く含む飲み物は、色素沈着を起こしやすい代表格です。毎日何杯も飲む習慣がある人は、舌に茶色っぽい、あるいは黒っぽいシミができやすくなる傾向があります。また、カレーやソース、チョコレート、ブルーベリー、ぶどうなども、その強い色素が舌に残りやすい食品です。これらの食品を食べた直後に舌が黒っぽくなるのは当然のことですが、摂取する頻度が高いと、色素がなかなか取れずに定着してしまうことがあります。喫煙の習慣も、舌を黒くする大きな要因です。タバコに含まれるタール(ヤニ)が舌の表面に付着し、茶色から黒色の着色を引き起こします。これは単なる色素沈着だけでなく、タバコの刺激によって舌の表面の細胞が変化し、角化が進むことも関係しています。これらの色素沈着による黒い点は、健康上の問題を引き起こすものではありません。見た目が気になる場合は、舌専用のブラシや柔らかい歯ブラシを使って、舌の奥から手前に向かって優しくブラッシングすることで、ある程度は改善が期待できます。ただし、ゴシゴシと強くこするのは舌を傷つける原因になるので絶対にやめてください。原因となる飲食物の摂取を控えたり、食後に水で口をすすいだりする習慣をつけることも、予防に繋がります。