奥歯の歯茎の腫れを繰り返す人が見直すべき口腔習慣
一度治っても何度も奥歯の歯茎が腫れてしまうという方は、現在の口腔習慣の中に根本的な原因が隠れている可能性が高いと言えます。まず見直すべきは、食後のケアのタイミングと方法です。特に糖分の多い飲食物を好む方は、口内が酸性に傾く時間が長く、細菌が活発になりやすいため、食後の速やかなうがいやブラッシングが必須です。しかし、磨きすぎも禁物です。一日何度も強く磨きすぎると、歯茎が退縮してしまい、かえって汚れが詰まりやすい隙間を作ってしまうからです。また、喫煙の習慣がある方は特に注意が必要です。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、歯茎への血流を阻害します。その結果、炎症が起きても痛みを感じにくくなったり、出血が抑えられたりしてしまい、気づかないうちに病状が悪化し、ある日突然大きく腫れるというパターンが多く見られます。喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病の進行スピードが速く、治療の予後も悪いため、繰り返す腫れに悩んでいるなら禁煙を真剣に検討する価値があります。さらに、定期検診の間隔も見直しの対象です。半年に一度程度の検診で腫れを繰り返すのであれば、三ヶ月に一度、あるいは一ヶ月に一度のプロフェッショナルクリーニングを受けることで、自分では落とせない奥歯の深部の汚れを除去し続ける必要があります。噛み合わせの癖、例えば片側だけで噛む習慣なども、特定の奥歯に過度な負担をかけて炎症を招く原因となります。これらの習慣は自分一人ではなかなか気づけないものですが、歯科医師や歯科衛生士とのカウンセリングを通じて客観的に分析し、一つずつ改善していくことで、腫れに怯えることのない健やかな口内環境を構築していくことができるはずです。